〈NPO法人Education in Ourselves 教育を軸に子どもの成長を考えるフォーラム〉による「発達の遅れ」連続セミナー[実例から知る、「発達の遅れ」が気になる子どもの教え方]第21回[「やればできる、子どもは変わる」それが私の学んだこと コロナ禍の中で浮かび上がる確かな成長](*)を12月19日(土)、東京都豊島区のとしま区民センターで開催しました(報告・知覧俊郎)。
*地域助け合い基金(公益財団法人 さわやか福祉財団)助成事業 後援:文部科学省、厚生労働省、東京都、埼玉県、豊島区教育委員会、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、東京都看護協会
【概要】
▶︎テーマ
[「やればできる、子どもは変わる」それが私の学んだこと コロナ禍の中で浮かび上がる確かな成長]
▶お話(体験発表) 高校1年生の母親(Tさん)
▶進行・解説と質疑応答 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)
▶日時・場所 12月19日(土) 9:45〜11:50 としま区民センター6階 小ホール(東京都豊島区東池袋1-20-10)
▶参加者 40名(うち保護者約15名、教育・福祉・保育関係者約10名 埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県に在住の方々)
▶参加費(資料代等) 1,000円
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依然として収束が見えないコロナ禍の状況のなか、私たちの「発達障害」セミナーは第21回目を迎え、東京都内で初めて開催することとなりました。
毎回、このレポートで触れていることですが、私たちの「発達障害」セミナーは長期的・具体的な成長記録の報告に焦点を当て、保護者による体験発表と指導者による解説という、他ではなかなか実施されない対談形式でプログラムを進めています。
長期にわたる時系列ベースの成長記録がもつメリットのひとつは、「発達障害/発達の遅れ」を抱えた子どもの現在の様子を前提とし、そこから逆算する形で幼児期に着目することができる点だと思います。
つまり、幼児期にどのような接し方・教え方がより効果的か、就学前から小学校に至る導入時期の教育はどのようなポイントを押さえておくべきかが誰の目にもはっきりするのです。
言い換えれば、現在の子育てや教育をめぐる議論にはこの比較・検証という大切な視点が希薄に感じられて仕方がありません。先の見通しが立たないまま、関係者が右往左往するだけになってしまわないかと心配します。今後へ向けた大きな課題だと思います。
その意味で今回のプログラムは特にわかりやすく、参考・手本にしやすい実例だったのではないでしょうか。
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習慣という財産は1日にして成らず
セミナーの冒頭、母親のTさんが息子Tくん(高校1年生)の現在の様子について、いくつかのエピソードを交えて紹介しました。ちょうどコロナ禍の第一波が襲い、最初の緊急事態宣言が発令された昨年2020年春の出来事を巡ってのものです。
息子Tくんとって中学生から高校生へと進む時期に当たっていました。ほとんどの中学生がそうだったように、本来なら思い出深い行事となるはずの卒業式は簡略化され、保護者の参加は見送りとなり、高校の入学式も中止という事態。さらに、休校、オンライン授業と続き、それまでの学校生活とは一変しました。
そうしためまぐるしい時期、Tくんの身につけていた力がはっきり表れます。進学先の高校から数学や英語、国語の参考書が自習用として送られてきた時のことです。その膨大な量を見て母親のTさんは驚きました。
「『まだ習ってもいないのに、どうやってやっていくのかな』と思って子どもを見ていたんです」とTさんは語ります。「そうしましたら、その参考書を見て解き始めたんですね。コロナ禍だったので、たまたま主人は在宅勤務中だったんです。『主人に訊いてくるのかな』と思っていたんですけれども、自分で一生懸命に解きまして、私たちもびっくりしました」。
初めて目にする参考書でもひるまずに取り組むTくんの姿を前に、Tさんもご主人も「本当にうちの息子なのかな」と言い合ったとのこと。両親の知らないところで子どもが成長していくこと自体は珍しいことではないにしろ、想像以上の姿がそこにあったのです。
Tさんは「やっぱりエルベテークに13年間通って学習をすることが身についたからこそできたんだろうなと思って、本当に感心しました」と当時を振り返りました。
6月中旬からはようやく登校できることになりました。現在、Tくんは朝早く学校へ向かうそうです。「朝、6時から6時半ぐらいに家を出て、7時過ぎに学校に着きます。そして、自習室で1時間ほど勉強しております。家で勉強するよりもすごく集中できるからということです」とTさんは話しました。ひたむきに努力する姿以外の何物でもないでしょう。
家庭学習は毎日2時間。週1回月曜日に行われる小テストに臨むため、日曜日は一日中勉強しているとのこと。無理強いされ、嫌嫌やるのではなく、「絶対にテストに受かる」という意気込みで自ら積極的に取り組んでいる様子は、体験発表を聴くセミナー参加者に確かな成長とは何かについて改めて考えさせてくれました。
言葉の遅れやこだわりを少しずつ乗り越え、手応えをつかむ
言うまでもなく、成長したのは外見や背丈だけではないところがポイントです。学習習慣・生活習慣を身につけ、何事も前向きにとらえて努力する……精神的な自立へ向けて成長しています。これが本当の成長ではないかとつくづく思います。
ところで、2歳のTくんはいったいどんな状態だったのでしょうか? 現在からは想像できないと思います。2歳半で療育センターの医師から「自閉症」と診断されたわけですから。
発達上の課題は、言葉をほとんど話せない遅れと強いこだわりです。母親のTさんは「手間がかからないいい子だ」と感じていたものの、1歳半健診のあと、保健センターの保健師から「親子教室に通いませんか?」との連絡。その頃、息子さんの勝手な動きに戸惑っていたTさんです。
「どんどん自分一人で勝手に好きな方向へ歩いて行って、ベビーカーには絶対、乗らないですし、『公園に行こうか』と言って公園に連れて行っても、公園からすぐに出て、信号機の点滅をずっと見続けたり……。ドアの開閉や、エルベーターの場所に行ってボタンを押したり、そういったことばかりするようになりました」
ある時、信号機の点滅をずっと見続ける息子さんに対しTさんは「横断歩道を何回渡ったら、諦めるのかな」と思いつき、挑戦したことがありました。大きな横断歩道を親子で何度も繰り返し渡りました。青になったら渡り、また青になったら渡る……。30回以上繰り返したそうです。
「こだわりは無理にやめさせるのではなく、認めてあげましょう」というアドバイスがよく聞かれますが、そんなことも影響したのかもしれません。
「3時間もいたんですけれど、ぜんぜん飽きることなく、ずっと見続けてにこにこ笑っているんです。夏だったので、私もだんだん暑くなってきまして、こっちが根負けして帰ろうとしたら、そこですごい怒って、大泣きで……。恥ずかしくて恥ずかしくて仕方がありませんでした」
さすがに「何かおかしい」と感じたTさんは親子教室に通うことに。その時、療育センターの医師に診てもらうと、「自閉症」の診断を受け、アドバイスに従って週2回療育センターに通うことになりました。「『どうしたらいいのかな』『行けばなんとかなるのかな』というのがその時の気持ちでした」とTさんは振り返りました。
「小さいながらに何か手応えを感じたから……」
療育センターに通い始めた頃、「何か自分でもできないか」と考えたTさんはインターネット検索したり、本を読んだりして情報を集めました。その時に出会った本が学習教室のエルベテークに通うきっかけになるとともに、Tさん親子にとって大きな分岐点となりました。
息子さんは2歳半でした。学習の様子について母親のTさんはこう回想します。
「始めのうちは3回目ぐらいまで大泣きだったんですけれども、4回目からは教室に行っても泣かずにしっかり80分1対1で先生と学習できたんですね。言葉も『ふぁふぁふぁ』ぐらいしか出ていなかったんですけれども、先生と一緒に練習して少しずつ『あ』『い』『う』『え』『お』と発音ができるようになって、それからどんどん語彙も増えていったんです」
指導に当たったエルベテーク代表の河野俊一さんが当時のTくんの様子を指導者の立場から補足説明しました。
「最初においでになった頃は、泣いて泣いて、『こんなにたくさん泣くお子さんはあまりいない』というぐらい泣いていました。いまだから言えますが、泣き虫でした。最初に泣いたり怒ったりしていたのは、自分で何をしていいのか、どうしていいのかわからず、不安がいっぱいで、泣くしかない状態になっていたのではないでしょうか」
そこから学習の積み重ねによって変わり始めたのです。河野さんの説明は続きました。
「親や先生、大人の目を見ると『怒っているんじゃないんだ』とか『自分に関わってくれる人なんだ』ということが子どもなりに少しわかります。そこでまず、しっかり目を見て話を聞く姿勢、そしてどこを見たらいいのか、指差しをしたらいいのか、見る場所はどこなのか、そういったことをいろんな教具を使いながら教えていったということなんです。言葉もよくわかりません。ですから、『見る』とか『目』とか『置く』とか、そういった言葉一つひとつをきちんと教えていきました」
学習開始から約1ヶ月後の、5回目か6回目の学習の時、Tさんは息子さんの学習の様子を見学することにしました。きちんと椅子に座り、先生の言うことをよく聞き、指示に従っていた息子さんがそこにいました。
この変化を目の当たりにしたTさん。「小さいながらに何か手応えを感じたから、泣かずに行けたのかな」と感じたそうです。
家庭でも、点から点まで一本の線を引く練習がスタート
この間、Tさんは療育センターにも週2回通っていました。しかし、次第に心が離れてしまいます。幼稚園形式で、どちらかといえば、子どもの力を伸ばすよりも、親の不安をやわらげる支援に力点を置いたあり方に疑問を感じ始めたのです。
8人グループで1クラスだったそうです。椅子を投げるなどの暴力的な行いをする子ども、親が障害を受け入れられない子どもなど、いろんな子どもが通っていました。そして、保護者同士のミーティングでも子どもの状態を言い合うようになりました。その結果……。
「療育センターに通って行くうちに、それぞれ親も子どもの特徴もわかってきて『あなたの子どもはアスベルガーじゃないの』とか『ADHDじゃないの』なんて言って、子どもを比較する場になっていたのが嫌だなと思いました」
そうした場に馴染めなかったのは、やはり、週1回ながら2歳半から開始したエルベメソッドの効果が少しずつ現れてきたからだと思われます。結局、療育センターに通い始めて1年後、診断をつけてくれた医師から「あなたの子どもには診断名はつけられません」と言われたそうです。
その時のTさんの確信は、「1年間、エルベテークに通い続けて、『よく見る』という練習と『よく聞く』という練習をずっとやっていたのが成長につながった」だったそうです。療育センター通いはそこで終止符を打ち、学習を大事にする生活へと本格的に舵を切りました。
週1回80分の学習に任せっきりではなく、家庭でもアドバイスを受けながらいろいろ工夫し取り組みました。日中、ご主人は会社で働いていますから、Tさんが家庭学習を担うことになりますが、学習に取り組み始めたTくんの姿が見えるようにこう説明しました。
「幼児ですので、点から点まで線をずっと横に引き続けるとか、そういった宿題だったんですけれども、それが大好きで、いただいた宿題がぜんぜん足りないものですから、家で何枚もコピーをとりまして、箱に入れていたんですね。そうしましたら、遊んでいるんですけれど、暇を見つけてはそれを出してきて、鉛筆を出してきて、線を引くんですね」
実は、このエピソードが紹介される際、こんなやりとりが二人の講師の間でありました。
河野さん「対面でされていたんですね?」
Tさん「そうですね、対面で。毎日、時間を決めていまして、ちゃんと対面でできているかどうかを確認しながら練習を繰り返していました」
そのやりとりを引き取って、河野さんの解説が続きます。
「皆さん、この『対面で』というところが大事なポイントになるんです。対面というのは何かと言うと、お互いが目を合わせて指示を出し、子どもが聞いているのかどうか、目がどこを向いているのかを確認できる。横にいた場合にはわからないんですね。目を見て聞くということを徹底する、そこをきちんとやらないと意味がありません。そのために学習があるんだということなんです」
エルベメソッドの真髄のひとつではないかと感じました。
いじめられた子がいじめられている子を助ける
当時、神奈川県に住んでいたTさん親子。しかし、学習の効果をより大きなものにしたいと考え、エルベテークがある埼玉県へ引っ越しすることにしました。より良い学習環境を求めて……ということでしょうか。「孟母三遷」を思わせるTさんの行動です。
しかし、小学校普通学級に入学という直前、ご主人の転勤で一家は愛知県へ。ここからが大変でした。周りは近くの幼稚園の出身がほとんどで、顔見知り。引っ越してきたばかりで目立つ存在だったTくんは、いじめを受けるようになります。同じ通学団(通学班)で同じクラスの男の子から叩かれたり蹴られたりしたとのことです。登校も渋り始めました。
引っ越したとはいえ、エルベテークに連絡し、経緯を話すと、「担任を窓口にして対処をお願いするように」とのアドバイスをもらうことができました。
そんな対策も功を奏し、Tくん自身も次第にいじめに対し上手に対処できるようになったのが小学3年生の頃。しかし、またご主人の転勤による転居となりました。引っ越し前には、いじめていた男の子から「あの時はごめんね。悪かったね」と声をかけてきたとのことです。
小学校4年生から東京都へ。「東京だから勉強が難しいのでは」と考えていたそうですが、入ったのはむしろ宿題も連絡帳もないクラス。「学習習慣が崩れてしまうのではないかと気を揉みましたが、「みんながやっていなくても、あなたはやりましょう」ときちんと伝えたところ、Tくんも納得して漢字や計算の学習を続けたそうです。そして、6年生の時にはまた埼玉県へ。
その後の危機はやはり、思春期です。Tくんも小学校高学年の頃から友だちの影響を受けるようになりました。中学校に進むと、勉強も難しくなります。
「何かあった時に心配だから」との理由で持たせた携帯電話がひとつのきっかけとなり、「勉強しなくてもいい」と屁理屈をこねたり、言い訳をしたり。時にはTさんに向かってひどい言葉を投げつけるようになったのでした。
ここで河野さんが付け加えました。「私どもの教室でもいままであんなに丁寧に書いてきた文字に少し乱雑さが見えてくる。きちんとやっていないとか、目や表情を見れば問題点がわかります」。Tさんと教室で問題点を共有し、事に当たったのです。
注意すべき点はしっかり注意したからこそ、Tくんは中途半端だった気持ちを立て直すことができたのではないでしょうか。
山あり谷ありの成長記録では2つのエピソードが印象的でした(実はつながっているのですが)。小学校入学早々Tくんがいじめに遭ったことはすでに触れましたが、中学2年生の時、今度はいじめられていたクラスの友だちを助けたというのです。
2泊3日の研修旅行があったそうです。当日休んだその友だちを心配して、あとでTくんが確認すると、やはり「いじめられるのではないか」という不安があったことが判明。そうしたやりとりがやがて校長先生の耳に入りました。
そんなこともあり、卒業式では全校生徒の模範としてただ一人表彰に至りました。3年間、真面目にコツコツ頑張っている態度や周りに優しい振る舞いをする性格などが学校側に評価されたことはもちろんでしょうが……。
こうして長期的・具体的な実例を聞くと、幼児期からの学習によって信頼関係が生まれ、困った時にすぐに相談できる教室があったことが大きかったとわかります。タイムリーで的確なアドバイスを含めて、指導の大切さを痛感します。
「最初は『勉強だけでコミュニケーションがとれるのかな』と思っていたんですね。でも、だんだん学習していくうちにいろんな言葉を覚え、わかることも増えて、やってはいけないこと、やらなければいけないこと、相手がこういうことをすると喜んでくれるんだなということなんかがどんどんわかってくるんですね。ですから、それによってコミュニケーション能力というのも本当についてくるんだなと実感しました」
本当の成長、本当のコミュニケーションとは何かを伝えてくれるTさんの言葉でした。
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【参考 アンケート】(全部で24通。その一部を原文のまま紹介します)
●保護者の体験発表についての感想-1「特にどの部分に共感されましたか?」の回答
・就学前の保護者の声
「家庭学習の努力をつみ重ねてこられた点に、共感というよりも尊敬を覚えます」(5歳の保護者)
「小学校でいじめられた経験があり、中学校ではいじめられる子を助けてあげられる、優しい性格に育てられたなと思いました」(6歳と2歳の保護者)
・小学生の保護者の声
「毎日コツコツ積み上げることで子ども親ともに手応えを積み上げていけるという点」(小2の保護者)
「小学校までは毎日2時間対面学習に付き添ったこと」(小3の保護者)
「学習を通した日々の努力と積み重ねが大事だということ」(小6の保護者)
・中学生の保護者の声
「・目をみて指導(くり返し)していくこと ・おこるではなく、しっかりとしかる所はしからないといけないこと」(中2の保護者)
・教育関係者の声
「見る力、聴く力を育むことが学習面、運動面でも大切なこと」
「幼少から、今までの育て方(学ばせ方)がすばらしい 「だめなものはだめ」の姿勢」
「努力する力を身につける大切さを話されていたこと 日々コツコツと学習する習慣の大切さ」
「「子供をほめて育てる」とか「個性を大切に」とかよく聞きますが、「自由と責任(ルール)について」とか「あたりまえのことをあたりまえにやる」ということを同時に学ばなければ他人の気持ちや立場に合ったことば、態度が身につかないのだと」
●保護者の体験発表についての感想-2「『子育て(指導)のために役立ててみよう』と思ったことはなんですか?」の回答
・就学前の保護者の声
「親が、人まかせではなく、考え、行動することがたくさんあるのだと感じました」(5歳の保護者)
・小学生の保護者の声
「・やはり、習慣、続けることが大事なんだと思いました ・対面で指示すること」(小2の保護者)
「横に座って子供の勉強を見ていたが、「対面」にしようと思う。重要性に気づかされました」(小3の保護者)
「勉強ができてもコミュニケーションがとれないと社会に適応していけないと思って不安になっていましたが、コミュニケーションにも関連していくとの実感を得られたという話で、今後、コツコツがんばっていこうと思いました」(小5の保護者)
「ほめ方の3つのポイント(課題をやりとげる、注意されたことを改める、自らのぞましい行動をとる)をおさえること」(小6の保護者)
・教育関係者の声
「子どものできている点を評価するのではなく、頑張っている点やその子ならではの能力、できるようになった点を評価することが大切であると実感し、今後の実践につなげていきます」
「日々の習慣をしっかりつけること(学習を基本にして生活すること) 親が揺るぎない姿勢を取り続けること」
「学習させることでルールやコミュニケーションを学べる→自信をもって学習をさせていきたい」
●保護者の体験発表についての感想-3「その他、今回の体験発表/セミナー開催で感じたことをお書きください」の回答
・就学前の保護者の声
「改めて「目」を見て会話することが重要と感じた。職場や日常生活においても意識したい」(6歳と2歳の保護者)
・小学生の保護者の声
「小学校のいじめへの対応や、中学の反抗期(けいたいがきっかけだったこと)等、これからわが家でもおこること(おこりうること)の話をうかがうことができてありがたい機会でした」(小1の保護者)
「質疑応答で多くの方の不安・疑問を知る事ができた事も良かった」(小3の保護者)
「対談形式で、お子さまの成長が時系列で理解でき、よかったです」(小3の保護者)
「お子様の成長過程をつぶさにお話し頂き、もろもろのエピソードは、なるほど、と見識を深めさせて頂きました。よいお話を有難うございました」(小3の保護者)
「小さい頃から現在に至るまで、丁寧にお話をしていただき、大変参考になりました。我が子にも可能性はあると感じました」(小6の保護者)
・教育関係者の声
「いじめ、犯行など困った時にエルベテークに相談できる信頼関係があることは親になとって本当に心強いことだと感じました」
「良かったことも苦しかったこともふくめての体験談がとてもよかった」
「「発達の遅れを配慮しましょう」と教育現場では言われ、学習評価の面では本当にゆるくなっています。心配なのは、生活面です。配慮するべき事項と、きちんと教育しなければならないことがやっぱりあると思います」
・保育関係者の声
「子どもとの信頼関係を結ぶこと、又細かい指導方法などをますます知りたくなりました」
●河野俊一さんの進行・解説についての感想
「幅広いお子さんのケースを例としてあげてくださるので、分かりやすかったです」(5歳の保護者)
「学校での厳しい評価も、家庭で何を今教えなくてはいけないのかを知ることにつなげるというお話がとても参考になりました」(小1の保護者)
「ルールを守らせたり、今からでも遅くないというのを聞いて、改めてがんばりたいと思いました」(小2の保護者)
「具体例を交えながら、メソッドをしっかり説明いただき、とてもわかりやすかった。Tさんの話もより深く引き出して下さって良かった」(小3の保護者)
「内容一つ一つに重みがあり、メモを取るのに必死でした」(小3の保護者)
「質問に答えるのが分かりやすい。ためになる話です」(10歳の保護者)
「とても分かりやすく、解説されていました」(教育関係者)
「愛のあるお話の仕方でした」(保育関係者)
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今回も、感染防止対策として、会場側の協力を得て座席の前後左右を開けるなど座席間の距離を確保し、室内の換気も行いました。参加者の方々には手指の消毒、検温、マスク着用などをお願いしました。ご協力、ありがとうございました。
この日の参加者は、2歳から17歳までのお子さまをもつ保護者の方などでした。学校関係者、福祉・保育関係者の方の参加もありました。
今回もセミナー開催にあたって告知用のチラシを小学校・中学校長あてに配布しました。埼玉県内ではさいたま市や川口市、蕨市など11の市教育委員会の協力を得たほか、東京都では北区、豊島区、千代田区、台東区、江戸川区、墨田区、杉並区など11区と16市、千葉県では千葉市、船橋市、流山市、神奈川県では横浜市や川崎市の各教育委員会の協力をいただきました。コロナ禍もあり、残念ながら、集客には結びつきませんでしたが、今後も取り組んでいきたいと考えています。
なお、以前からたびたび記事で紹介していただいている『東京新聞』(子育てサイト「東京すくすく」)の記者が参加し、取材されました。このレポートには間に合いませんでしたが、近日中に記事になる模様です。その際にはホームページなどで紹介したいと思います。
最後になりましたが、今回のセミナーに対し公益財団法人 さわやか福祉財団から助成いただいたことに感謝いたします。
(報告/2021年1月12日 知覧)
(撮影 堀)
■次回(第22回)
[テーマ] 「未定」(詳細が決まり次第、ホームページ等でご案内いたします)
[プログラム]
お話(体験発表) 幼児期に「発達障害/発達の遅れ」がわかったあと、学習を中心とした生活習慣を身につけ力を伸ばしている子どもの保護者
進行と解説 河野俊一さん(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事)
[日時] 2021年5月8日(土) 9:45〜11:45(受付開始9:30〜)
[会場] 川口総合文化センター・リリア 催し広場(川口市川口3-1-1 JR川口駅西口よりすぐ)
[定員] 70名(保護者、教育・療育関係者、医療・福祉関係者、市民)
[参加費](資料代等) 1,000円
*コロナ禍の状況次第で、日時・定員等の変更の可能性があります。
*現状では、以下の感染防止対策を予定しております。
●感染拡大防止対策として、会場の定員(150名)の約半分の定員としています。
●セミナー当日はNPO法人として会場入り口で消毒液を準備し、検温・除菌・換気など、十分に気をつけて臨みたいと思いますが、参加の際は感染防止対策(マスクの着用など)をよろしくお願いいたします。
●発熱、咳、鼻水など風邪の症状がある場合は参加を控えていただくようにお願いいたします。