看護雑誌『看護』(日本看護協会出版会発行)2019年5月号の記事「精神・知的障害者の地域移行から就労までを支える」を代表理事・知覧俊郎(医療ライター)が執筆しました。香川県東かがわ市にあるNPO法人「福栄なごみの会」の取り組みの紹介です。
記事の中では紹介できませんでしたが、代表理事・松下和子さんの次の言葉が印象的でした。
「子どもの頃から精神状態を把握し、その時期に応じた支援が必要だと思います。発達障害や知的障害が早くわかって対応できていたら、精神障害(が深刻に)にならずに済んだんだろうなって思う方はたくさんいらっしゃいます」
松下さんは看護師の方で、大人になった知的障害者・精神障害者の支援、在宅移行支援と就労支援にあたっています。利用者への指示が通らない、利用者が勝手な行動をするなど、日々、苦労されています。それだけに、幼児期や学齢期といった小さい時に社会としてもっとやるべきことがあったのではないか、大人になって穏やかに過ごせる下地のようなものをつくれたのではないかと痛感しているのだと思いました。