第16回(後援/文部科学省、厚生労働省、大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、埼玉県教育委員会)は初めて埼玉県を離れ、2019年6月22日(土)に大阪市で開催することが決まりました。テーマは「発達障害への適切な対応を考える 母親・医師からの報告と提言」。また、新しいシリーズ名は[実例から知る、「発達の遅れ」が気になる子どもの教え方]になります。
プログラム構成はいままで通り、[保護者の体験発表+指導者の解説]の構成で進めます。講師のお一人には、第7回(2017年10月7日開催)で体験発表された、医師でもあるお母さまにお願いしました。青少年教育に詳しい教育者・研究者の講演も予定しています。
なお、今回の大阪開催にあたっては、大阪市に本社を置く(株)増進堂・受験研究社との共催になります。
第16回は、4歳で「広汎性発達障害」と診断された息子さん(今春から高校1年生)をもつ、医師でもあるお母さまによる体験発表です。
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■まったく言葉のなかった息子さんは4歳で「広汎性発達障害」と診断されました。両親は、言葉の遅れや執着行動などのため困り果てていましたが、次第にエスカレートしてきたため、「このままでは大変だ」と強く思うようになりました。
■しかし、同僚の医師や専門家に相談するものの、そのアドバイスに失望し、不安と焦りは高まるばかりでした。
■専門の教育機関に出会った年中の11月から子どもへの接し方を変えるとともに、家庭教育に力を入れ始めました。小学校の授業についていけないことは明らかだったため、就学猶予を受けて、言葉の力を伸ばし、ひらがなや読み書きなどを身につけました。
■発音や読み書きの練習に繰り返し取り組むに連れ、息子さんは課題を少しずつ改められるようになりました。そして、「小学校はなるべく一般の子どもと同じ環境を」という両親の考えに基づき、小学校普通学級に入学しました。
■中学校は付き添いが認められないため、特別支援学級で学びましたが、両親は学校側とコミュニケーションをとるように努めました。その結果、当初は冷ややかだった学校側の対応が次第に改善され、先生たちとの間に信頼関係も生まれてきました。
■「通常学級用の教科書を使わせてください」という両親の願いを理解した教科の先生たちが、「学校でやっているのをそのままプリントにつけますので、お家でやってみてください」と協力してくれるようにもなりました。
■現在、息子さんは、式の計算・方程式・英語、漢字の読み書き、聞き取りや読解などの学習を続け、漢検にも挑戦中です。コミュニケーションの課題を抱えるものの、今春から単位制の高校で学びます。
■息子さんの成長を通して教育・学習の果たす役割を確信するに至った経緯に触れながら、子育ての見通しをもてるようになるまでの具体的な子どもへの接し方・教え方に対する考え方についてお母さまに語ってもらいます。
■同時に、これからの療育・特別支援教育のあり方についても母親/医師の立場から提言してもらいます。
[テーマ]
発達障害への適切な対応を考える
母親・医師からの報告と提言
[プログラム] 体験発表(高校1年生の母親) + 進行・解説・質疑応答(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)+感想と問題提起(甲子園短期大学幼児保育学科准教授/前大阪府立港高等学校校長・吉田景一さん)
[日時] 6月22日(土) 18:30〜20:30(受付開始18:00〜 開場18:15〜)
[会場] ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)7 階ホール 06-6910-8500 http://www.dawncenter.jp/top/index.jsp)
[定員] 500名(対象=保護者、学校関係者、医療関係者、市民など)
[参加費(資料代等)] 1,000円(大人) 500円(学生) *当日、受付でお支払いください
[共催] 株式会社 増進堂・受験研究社(大阪市西区新町2-19-15)
[後援] 文部科学省、厚生労働省、大阪府、大阪市、大阪市教育委員会、埼玉県教育委員会
[申し込み] 氏名・住所・職業・連絡先のほか、(1)「お子さまの年齢・学年」(2)「子育てで困っていること、聞きたいこと」(3)「いまの教育・子育てについて感じていること」を明記してメールか電話/ファックスで当NPO法人へ
*関心ある方の参加を募っています。