2019年3月16日(土)、連続セミナー[わが子の「発達の遅れ」、その改善に取り組む保護者たち]第15回(後援/埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会)を開催します。
*赤い羽根共同募金重点助成事業の一環として実施されます。
第15回は、小学校1年生の時に登校から授業、下校まで母親の付き添いを経験した男児が、学校と家庭で学習を常重ね、中学2年生のいま、高校受験をめざすまでの成長記録です。母親Mさんによる発表です。
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■3歳になっても言葉が出ず、多動傾向もあったM君。ただ走り回るだけで幼稚園の入園許可はもらえませんでした。通園施設に通うものの発語を促す内容とは思えず、母親は不安に。
■「この子と会話することは一生ないでしょう」という、専門家の冷ややかな対応や、「自閉症」「広汎性発達障害」との診断に負けず、Mさん夫婦はわが子に必要な情報を集めました。
■その頃、「自閉症」「広範性発達障害」との診断を受けましたが、本を読み、「息子でも学べる力がある。できるようになることが必ずあるはずだ」との思いで教育・学習に期待をかけようと決意。
■本で知った民間の教育機関(エルベテーク)に3歳3ヶ月で通い始めました。口の開け方から練習が始まり、数ヶ月後にはなんとか発音できるようになりました。
■小学1年生の時、ほぼ10ヶ月間、母親はわが子の普通学級入学の条件だった付き添いを行いました。「発達の遅れ」をもつ子どもへの対応がわからない担任の前で、授業中、どこを見ればいいのか、どうすればいいのか、理解できない言葉をどのような手順・方法で教えていけばいいのかなど、指示の出し方・接し方を母親自ら実践しました。
■やがて、学年主任を兼ねていた担任は「できないこともあるけれど、できることもたくさんある子だ」と理解するに至りました。そして、「この子の成長を私が見届けたい」と担任。その結果、1年生から3年生まで担任として関わってくれるようになりました。
■学校の先生たちの理解・協力が得られたものの、小学校、中学校、学校内外で友達の間でトラブルを何度もありました。しかし、そのつど乗り越えてきました。
■同時に、「いつか必ずできるようになる」との思いから読み書き計算やルール・手順を守る家庭学習に力を入れました。学習習慣をしっかり身につけ、教科学習が難しくなる中学校でも息子さんは平均以上の成績を収めています。穏やかな性格で、地域のボランティア活動にも参加しています。
■中学2年生のいま、かつては想像もできなかったことですが、3歳上のお姉さんが入学を希望していた公立高校受験をめざすまでになった、そんな子どもの成長の記録です。
[テーマ]
「この子と会話することは一生ないでしょう」、
その子が高校受験をめざす
[プログラム] 体験発表(中学2年生の母親) + 進行・解説・質疑応答(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)
[日時] 3月16日(土) 10:30〜12:00(受付開始9:45〜)
[会場] メディアセブン コミュニケーションスタジオ(川口駅東口「キュポ・ラ」7階 048-227-7622 http://www.mediaseven.jp/)
[定員] 30名(対象=子育て中の保護者、学校の教師)
[参加費(資料代等)] 800円
[申し込み] 氏名・住所・職業・連絡先のほか、(1)「お子さまの年齢・学年」(2)「子育てで困っていること、聞きたいこと」を明記してメールか電話/ファックスで当NPO法人へ
*関心ある方の参加を募っています。