2018年12月22日(土)、連続セミナー[わが子の「発達の遅れ」、その改善に取り組む保護者たち]第14回(後援/埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会)を開催します。
*赤い羽根共同募金重点助成事業の一環として実施されます。
第14回は、就職に至るまでのプロセスと就職に対する関心が強かった前回(第13回)のPart2とし、引き続きM君のお母様からの体験発表を中心に「発達の遅れ」もつ子どもの成長を考えます。
■現在、20歳になるM君は職場で主にパソコン業務に携わっています。指示・意図を的確に把握し、データ入力や書類作成を正確・スピーディに仕上げるなど、周囲から評価・信頼を受けています。月曜から金曜までの毎朝、7時前に自宅を出て出勤する生活を送ります。
■M君は、障害児通園施設→幼稚園→普通教室→特別支援学級(小学3年生〜)→全日制高校(単位制)を卒業。その後、就職準備のための施設に通ういっぽうで、エルベテークの勧めにより昨年春に就職しました。
■「発達の遅れ」をもつ子どもが成長し、いったん就職してもなかなか長続きしないという厳しい現実がありますが、M君はこの壁を見事に打ち破りました。幼児期から培った、忍耐強く物事に取り組む真面目な性格が社会人として実を結んでいるのです。
■振り返ると、M君の幼児期は不安定でした。4歳上のお姉さんとは異なり、2歳過ぎても言葉がまったく出ず、周りに関心を示しません。保健センターの紹介で障害児通園施設に通いましたが、思うように行かず、母親の不安は次第に大きくなるばかり。その頃、「広汎性発達障害」と診断が下りました。
■「このままではいけない」と感じた母親は、知り合いの紹介によりM君が3歳の時から積極的に学習を始めました。学習を通して子ども自身に力をつける大切さに気づいた結果です。家庭でも時間をつくって発声・発語の練習を重ねると、やがて相手の目を見て話すという、学べる状態にたどり着きました。
■そして、「応じる姿勢」「教わる姿勢」を整えたM君は、「してはいけないこと」と「しなければいけないこと」をきちんと教わり、不適切な言動を自らコントロールできるようになりました。
■幼児期から「応じる姿勢」「教わる姿勢」を整え、穏やかで真面目な性格になったことが、周りから評価されている核心部分です。ハンディをものともせず社会人として長く働ける最大のポイントだと言えます。
[テーマ] 「就職までのプロセス(幼児から社会人への成長) みんなが知りたい、「発達の遅れ」を乗り越え社会人になるまで Part2」
[プログラム] 体験発表(社会人2年目/20歳の母親) + 進行・解説・質疑応答(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)
[日時] 12月22日(土) 9:45〜12:00(受付開始9:35〜)
[会場] メディアセブン プレゼンテーションスタジオ(川口駅東口「キュポ・ラ」7階 048-227-7622 http://www.mediaseven.jp/)
[定員] 60名(対象=保護者)
[参加費] 800円(資料代等)
[申し込み] 氏名・住所・職業・連絡先のほか、(1)「お子さまの年齢・学年」(2)「子育てで困っていること、聞きたいこと」を明記してメールか電話/ファックスで当NPO法人へ
*関心ある方の参加を募っています。