8月4日(土)、連続セミナー[わが子の「発達の遅れ」、その改善に取り組む保護者たち]第12回(後援/埼玉県、埼玉県教育委員会、埼玉県社会福祉協議会、川口市、川口市教育委員会、川口市社会福祉協議会)を開催します。
*赤い羽根共同募金重点助成事業の一環として実施されます。
第12回は、「発達の遅れ」があったにもかかわらず、穏やかな性格、熱心に物事に取り組む姿勢や学習する力を身につけた……、そんな実例を紹介します。
タイトルは「母と子の努力を家族みんなが支えた」としましたが、これはこれまで連続セミナーで体験発表していただいた保護者すべてに通じるポイントだと思います。本人の努力と周りのサポートがあってこそ、子どもは大切な(優先順位の高い)「応じる姿勢」と「やり遂げる力」を身につけることができたという事実に目を向けたいものです。
■年少の時に「自閉症・発達遅滞」と診断された男の子(次男)。2歳の頃にはわずかな発音・発語が消え、表情は乏しくなり、呼んでも振り向かず、絵本の同じページを見続けるなどのこだわりも現れてきました。多動傾向も加わって大変な子育てでした。
■当時看護師の母親は親としての信念に基づき、わが子の課題を乗り越える糸口を探しました。家族の道しるべとなったのは1冊の本。そこには、他から学ぶ力をもとに言動・感情をコントロールするに至ったたくさんの実例が書かれていました。その豊富な実例から導き出される指導法を母親は信頼し、子育てに当たるようになりました。
■教室で家庭で学習を積み重ねた結果、次第に男の子は言葉を理解し、親や大人の指示に応じて行動できるなど、大きく変わりました。現在に至るまで、帰宅後は手洗い・持ち物の片付けなどを済ませたあと学習に取り組む習慣を守ります。まだコミュニケーションの課題を抱えるものの、周りから評価されるほどの優しい性格と学力をもつまでになりました。
■男の子は今春、第一志望の県立高校に入学。わが子が力を伸ばした結果として、母親はもう一度仕事に復帰することができました。3歳3ヶ月から始めた取り組みを家族みんなが支え、その恩恵は家族みんなに及んでいます。
■体験発表では、当時、看護師だったにもかかわらず、適切な情報やアドバイスがなかなか得られずに困惑した時の様子や実例こそが説得力をもつと感じた経緯についても詳しくお話ししていただきます。
[テーマ] 「母と子の努力を家族みんなが支えた」
[プログラム] 体験発表(高校1年生の母親) + 進行・解説・質疑応答(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)
[日時] 8月4日(土) 10:00〜12:00(受付開始9:45〜)
[会場] メディアセブン コミュニケーションスタジオ(川口駅東口「キュポ・ラ」7階 048-227-7622 http://www.mediaseven.jp/)
[定員] 30名(対象=保護者)
[参加費] 500円
[申し込み] 氏名・住所・職業・連絡先のほか、(1)「お子さまの年齢・学年」(2)「子育てで困っていること、聞きたいこと」を明記してメールか電話/ファックスで当NPO法人へ
*関心ある方の参加を募っています。