10月7日(土)、連続セミナー[わが子の「発達の遅れ」に直面した保護者とともに考える]第7回(平成29年度埼玉県NPO活動促進助成事業 後援/埼玉県、埼玉県教育委員会、川口市、川口市教育委会)を開催しました。
連続セミナー第7回は、「母親として、医師として、思うこと」というテーマのもと、母親(医師)による体験発表を行いました。
体験発表をした母親は、冒頭で息子さん(特別支援学級に通う中学2年生)の家庭・学校での現在の様子を紹介したあと、年中の11月から取り組んだ教育・学習の成果を具体的に説明しました。国語は漢字と短文読解、英語は単語と基本文、そして数学は文字式・連立方程式などを学んでいるとのことです。
周りから「学習なんか無理でしょう」と言われ続けたものの、「学習させてあげたい」という母親の素朴で切実な気持ちを踏み台に粘り強く学習に取り組んだ姿は、参加者の共感を呼びました。
夫婦間で基本的な接し方・教え方を共有し、「ダメなものはダメ」という姿勢で息子さんに接したこと、そして小学校では付き添いをしたり中学校では学校の先生方を巻き込みながら両親が積極的に学習の場をつくっていることなどが功を奏したようです。
最後に、1人の医師として、いわゆる「発達障害」をめぐる診療の問題点についても触れました。つまり、診察は行われるものの、その後の治療や対処法がほとんどなされない不思議な現状に対して問題提起しました。
ともすれば、暗くなりがちな内容にもかかわらず、時にユーモアを交えながら説得力ある話になったと思います。
[テーマ] 「母親として、医師として、思うこと」
[プログラム] 体験発表(中学2年生の母親/医師) + 進行・解説(エルベテーク代表/医療法人エルベ理事・河野俊一さん)
[日時] 10月7日(土) 10:30〜12:30(受付開始10:15〜)
[会場] メディアセブン コミュニケーションスタジオ(川口駅東口「キュポ・ラ」7階 048-227-7622 http://www.mediaseven.jp/)
[定員] 32名(対象=保護者)
[参加費] 500円
*詳細は、近日中に報告します。